ワンチェ先生のなるべくすべらない話

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入試の題材から教えられた「子どもの純粋さ」

本日はちょっと長いのだが、

重松清 氏 著 『卒業ホームラン』 の引用からはじめたい。

以下、本文……


〔息子「智」が入っている少年野球チームの監督「徹夫」は父子にとって最後の試合にも「智」を打席に立たせることができなかった。智より上手な選手がいたからだ。
試合後、皆が帰っても徹夫と妻の佳枝と智はグランドに残った。〕

 がんばれば、いいことがある。努力は必ず報われる。そう信じていられるこどもは幸せなんだと、いま気づいた。信じさせてやりたい。おとなになって「おとうさんの言ってたこと、嘘だったじゃない」と責められてもいい、十四歳やそこらで信じることをやめさせたくない。だが、そのために何を語り、なにを見せてやればいいのかが、わからない。
 徹夫はフィルターぎりぎりまで吸った煙草を空き缶の灰皿に捨てて、智に訊いた。
「中学に入ったら、部活はどうするんだ?」
 答えは間をおかず返ってきた。
「野球部、入るよ」
 佳枝が、「今度は別のスポーツにしたら?」と言った。「ほら、サッカーとかテニスとか」
 だが、智には迷うそぶりもなかった。
「野球部にする」
「でもなぁ、レギュラーは無理だと思うぞ、はっきり言って」
「うん……わかってる」
「三年生になっても球拾いかもしれないぞ。そんなのでいいのか?」
「いいよ。だって、ぼく、野球好きだもん」
 智は顔を上げてきっぱりと答えた。
 一瞬言葉に詰まったあと、徹夫の両肩から、すうっと重みが消えていった。頬が内側から押されるようにゆるんだ。
 拍子抜けするほどかんたんな、理屈にもならない、忘れかけていた言葉を、ひさしぶりに耳にした。
(以下省略)


この文章は、ある私立中学校の入試問題にもなっているものである。

つい最近、これを題材に授業をしていて、勝手に感銘を受けていた。(授業中なのに……)

もうすでに何度も見たことのある文章なのだが……

特に感じたこと。

大人は、やはり損得勘定の生き物なのかなって。

先を考えて行動することは決して悪いことじゃない。

むしろよく考えて行動することこそ、大人の世界のセオリーだと思う。

それはわかる。当然の考え。

もっと言えば、わが子に対しては特に失敗をさせたくない気持ちはどの親にもあるはず。

だから、こどもがかわいそうな結末になるくらいなら……

と別の選択肢なりを与えようとする。

でも、先の文章にあったように、

こどもは純粋。

レギュラーになれるから……じゃない。

野球が好きだから。



塾講師として、またひとつこどもとの接し方を勉強させていただいいた、

そんな想いでした。
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